夏の時期には、さらりとした感触で使い心地の良い「い草ラグ」が人気です。しかし、い草ラグを使ったことがない方は、「い草ラグの寿命はどのぐらい?」「どうすれば長く使い続けられるの?」と疑問に思うかもしれません。
そこで本記事では、い草ラグの購入を迷っている方に向けて、い草ラグの寿命の目安、寿命を延ばすメンテナンス方法をご紹介します。使用しなくなった際の処分方法についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
い草ラグの寿命の目安は?
い草ラグの寿命の目安は、おおよそ3~4年です。ただし実際の寿命は、い草の種類、使用頻度、使用した場所、日当たりなどの条件によって大きく変わります。使用年数で判断するのではなく、状態を見て買い替えをすべきか判断しましょう。
具体的には、以下のような状態なら、買い替えを検討するのがおすすめです。
- ・カビ・ダニの繁殖がひどい場合
- ・ささくれが多くできていて、皮膚に引っかかる場合
- ・変色・退色が気になった場合
カビやダニ、ささくれに関しては、程度が軽いうちに対処することが肝心です。一方、変色・退色については好みもあるため、気にならなければそのまま使い続けてもかまいません。
触れたときの手触り、つや感、見た目なども含めて、買い替えをすべきか決めましょう。
い草ラグの寿命を延ばす方法
ここからは、い草ラグの寿命を延ばすための方法、メンテナンスやトラブル時の対処法について解説します。
い草の目に沿って掃除をする
い草ラグに埃や食べかす、髪の毛などが残っていると、カビやダニが繁殖しやすくなります。乾いた雑巾、または掃除機を使って、ゴミや汚れをこまめに取り除きましょう。
雑巾や掃除機を使う際は、い草の目に沿って掃除するのがポイントです。ささくれの発生を防ぐために掃除機をかける際は、い草が傷まないよう、丁寧にゆっくりとかけましょう。
湿度の高い環境で使用しない
い草製品を高温多湿な環境に置くと、カビやダニが発生しやすくなります。い草に湿気が残らないよう、窓をあけて風通しを良くしましょう。雨が降っていて窓を開けられない日は、除湿機やエアコンの除湿機能などを使います。
い草ラグを収納スペースに片付ける際は、除湿剤を設置するのがおすすめです。ラグをビニール袋に入れて収納する場合は、乾燥剤を一緒に入れておきましょう。
定期的に陰干しする
い草ラグに湿気がこもらないよう、風通しの良い場所で陰干しを行なうことも大切です。い草に直射日光を当てると、変色して寿命が短くなるため気を付けましょう。
干す時間は、1~2時間程度が目安です。長時間干すと、乾燥で繊維が傷むおそれがあります。外に干している間に、い草ラグを敷いていた箇所の掃除、室内の換気をしておくとスムーズです。
ささくれを切り取る
表面にささくれができたときは、無理に引き抜いたりせず、ハサミや爪切りで丁寧に切り取りましょう。このとき、経糸を一緒に切ってしまわないよう注意が必要です。ささくれの部分を切り取ったあとは、その部分のけば立ちが気にならないよう、指で撫でて表面をなめらかにしておきます。
水に濡れたらすぐに対処する
い草ラグに飲み物などをこぼしたときは、乾いた雑巾で早めに水分を拭き取ってください。洗剤は使わず、雑巾で表面を叩いて水分を吸収させましょう。雑巾で強くこすったり、水拭きをしたりすると、い草の染土や樹脂が落ちてしまうため注意が必要です。
小さなお子さんがいるご家庭などでは、撥水加工付きのい草ラグをぜひお試しください。
い草ラグの処分方法
い草ラグが寿命を迎えた際は、自治体のルールにしたがって処分しましょう。い草のみを使用したラグであれば、30cm四方以下になるようカットすることで、可燃ごみとして捨てられます。ただし、自治体によって細かい規定は異なるため、必ず各自治体のWebサイトをご確認ください。
い草ラグをカットする際は、大きめの布バサミ(カッター)を使用します。床を傷付けないよう、カッターマットを敷いて作業しましょう。
カットしたラグは複数枚のゴミ袋に分けて入れ、重くなりすぎないようにすると底が抜けにくくなり安心です。
まとめ
い草ラグは3~4年程度が寿命の目安ですが、使い方やお手入れの頻度などによって寿命は変わります。正しい掃除方法、外での干し方、ささくれや水濡れの対処方法を覚えて、きれいな状態で長く使い続けられるようにしましょう。
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