和室の襖に穴が開いてしまったとき、襖紙が古くなって変色してきたとき、どのように対処すれば良いのでしょうか。襖の種類によって張り替え方法に違いがあるのか、そもそも自分で張り替えできるのか、経験がない方は調べるだけでも時間がかかってしまいます。
襖を張り替えたいなら、襖の種類や張り替え方法について基礎知識を得ておきましょう。本記事の最後で襖紙の張り替え費用についても紹介するので、ぜひご一読ください。
襖紙を張り替える前に知っておきたい襖の種類
襖紙を交換する前に、襖の種類について確認しておきましょう。
襖の種類(1)本襖
襖といえば、一般的には本襖のことを指します。本体部分は障子のような格子状の木枠、本体表面は厚紙を用いているものが一般的です。本襖は比較的軽くて開閉しやすいため、押し入れや天袋、和室と和室の間仕切り等によく使われます。
襖の種類(2)戸襖
洋室との間仕切りや和室への入り口の開き戸に使われる襖で、洋室側は板張り、和室側は襖紙貼りとなっていることが一般的です。本体部分は板戸で作られているため、重量感があります。
襖の種類(3)段ボール襖・スタイロ襖
本体内部に硬質段ボール、または硬質発砲を使用した襖です。比較的リーズナブルなため、集合住宅棟でよく見られます。
襖の種類(4)ベニヤ襖
襖の表面にベニヤ板を使用した襖です。裏側は太枠の格子状、裏面は木部がむき出しになっています。
襖紙の張り替え方法
続いては、襖紙の張り替え作業について種類別に説明します。
襖の種類(4)【襖紙の張り替え方法】本襖の張り替え
- 1.襖本体から枠および引手を外す(※スライドで外せるタイプ、くぎ打ちタイプは専用バール等で慎重に取り外す)
- 2.既存の襖紙をはがす
- 3.下地の厚紙の状態を確認し、必要であれば補修する
- 4.貼り付ける襖紙をカットする
- 5.襖紙の裏面に受け紙を貼り付ける
- 6.襖本体に襖紙を貼り付ける
- 7.霧吹きで水をかける
- 8.枠を取り付ける(※この際貼り付けた襖紙にしわが出ないように注意する)
- 9.襖を乾燥させる
- 10.作業完了
【襖紙の張り替え方法】戸襖・ベニヤ襖の張り替え
- 1.既存の襖紙および引手をはがす。(※必要に応じ水分やはがし剤を利用。はがしづらい場合もあるため、下地の状態を確認しながら行なう)
- 2.襖を乾燥させる
- 3.乾燥した本体下地をサンドペーパー等でならす
- 4.必要なサイズに襖紙をカットする
- 5.受け紙を裏に貼り付けた襖紙を貼り付けて、不要部分をカットする
【襖紙の張り替え方法】段ボール襖・スタイロ襖の張り替え
段ボール襖、スタイロ襖などは基本的に張り替えには向いていません。貼る場合は襖紙の上からかぶせるように貼り付けますが、襖本体が弱いため襖が弓ぞりに反ることが多いです。また、直接劣化した襖紙の上に貼り付けるため、古い襖の日焼けした油分がのりを通じて表面に出やすくなります。
襖紙の張り替えは自分でできる?業者に依頼すべき?
襖紙を張り替えする際に、プロの手を借りるべきなのか迷う方も多いでしょう。ここでは業者に依頼したときのメリット、張り替え費用の目安を紹介します。
襖紙の状態が悪いなら業者に相談しよう
襖の一部に小さな穴が開いた程度なら、ハガキなどを使って自力で補修可能です。補修方法の詳細については、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:
襖の修理は意外と簡単!破れやはがれの補修、張り替えの方法を解説
襖の破れが大きい場合、汚れが取れない場合は業者に依頼するのがおすすめです。襖はそれなりに重量があるため、取り外すだけでも手間がかかります。
小さな穴の補修は簡単ですが、襖紙を隅々まで美しく貼るには技術が必要です。上手に張り替えできるか心配な方は、最初から専門業者に任せるほうが安心かもしれません。
もし襖以外にも気になる部分があるなら、和室の専門店に併せて相談してみましょう。とりまつ畳なら、畳・障子・網戸にも対応可能です。困ったときにはお気軽にご相談ください。
襖紙の張り替えにかかる費用目安
とりまつ畳では、下記の料金で襖紙の張り替えに対応しています。
- ・新鳥の子特価品:税抜2,500円(税込2,750円~)
- ・新鳥の子:税抜3,800円~(税込4,180円~)
- ・新紗糸入り:税抜5,800円~(税込6,380円~)
- ・雲竜糸入り:税抜6,800円~(税込7,480円~)
- ・特上織物:税抜10,800円~(税込11,880円~)
- ・最高級ふすま:税抜21,000円~(税込23,100円~)
高級感、耐久性、デザインなど、こだわりに合わせて襖紙をお選びいただけます。予算重視なら特価品、長く使い続けたいなら耐久性の高い襖紙を選ぶのがおすすめです。デザイン重視で選ぶことももちろん可能なので、とりまつ畳の豊富なラインナップから理想に合うものをぜひお選びください。
まとめ
襖紙を張り替える際は、自宅の襖の種類をよく確認しておきましょう。張り替えはDIYでも可能ですが、襖紙を丸ごと交換する場合はプロの業者に依頼するほうがスムーズです。
とりまつ畳では、襖の張り替え依頼の際に出張見積もり、建付け調整を無料で行なっております。本数が少なめでも、1本からでも対応可能です。
襖の状態が気になるときは、とりまつ畳にいつでもご相談ください。
TEL:0120-211-021