畳の部屋は昔ながらの雰囲気がありますが、リビングなどの洋室との組み合わせが悪かったり、インテリアとの組み合わせが合わなかったりなどの悩みから、和室をリフォームする家庭も増えています。
特に、琉球畳などのおしゃれな畳も増えており、リフォーム次第で、シンプルで素朴な和室をおしゃれで魅力的な部屋にリフォームできます。
今回は、畳替えの基本情報や、和室をおしゃれにするコツなどについて詳しく紹介していきます。
畳替えとは?部屋をおしゃれにできる?
畳の張替えの時によく出てくる言葉には、以下のようなものがあります。
・裏返し
・表替え
・新畳
まずは、これらの言葉の意味について確認していきましょう。
裏返し
裏返しとは、畳を使用してから2~3年程度経った後に、畳の色褪せや傷みなどが生じてきた時に、畳を裏返して使用する方法です。
畳は表面だけでなく、裏面も同じように使えるため、2~3年経った後でも裏返しをすれば、新品のような状態にすることができます。
畳を裏返せば、合計で5~6年程度同じ畳を使用できるため、畳張替えのコストを抑えることも可能です。
表替え
表替えは、畳を使用してから4~5年程度経った頃に、畳の表面だけを張り替える方法です。
畳床はそのまま再利用して、畳表と畳緑だけを交換します。そのため、見た目は新品同様の仕上がりとなり、コストもそこまでかからないため、おすすめの方法です。
ただし、畳床は変えないため、畳の踏み心地などは変わらず、へこんでいる部分があっても修繕されないことになります。
万が一気になる場合は、畳を新調することをおすすめします。
新畳
新畳は、畳を使用してから10年ほど経った後に新調するのが最適です。
畳表と畳床、畳緑を全て交換し、新しい畳に張り替えます。触り心地やい草の匂いなども全て新鮮になります。
畳の表替えは色や素材を選べる?
畳の表替えは色や素材を選べることをご存じでしょうか?
畳と一言で言ってもさまざまな種類があり、張替えのタイミングで色や素材を選ぶことができます。
例えば、畳の種類には次のようなものが挙げられます。
・国産
・中国産
・化学産
国産の畳は高品質のい草を使用しているので、畳の弾力性と耐久性に優れており、手触りや見た目も一番美しいです。
また、中国産の畳は日本で最も普及している畳です。国産よりも品質は落ちるものの、値段が安いため、多くの家庭で利用されています。
化学産の畳は天然のい草ではなく化学製品で作られており、カビなどに優れているという特徴があります。
また、洋間に合うモダンな畳から、い草の風合いと肌触りをそのままに、カラーバリエーションを追求した畳もあります。
カラーバリエーションは取り扱っている畳店によっても異なりますが、次のような種類があります。
・銀白色
・黄金色
・亜麻色
・墨染色
・乳白色
・銀鼠色
・栗色
・灰桜色
・白茶色
・藍色
・薄桜色
・青磁色
上記の例はごく一部ですが、たくさんのカラーバリエーションがあるため、部屋の雰囲気やインテリアに合わせておしゃれな畳にすることができます。
畳縁は裏返しでも変更できる
畳緑は裏返しでも変更できます。畳緑は畳のへりに付けられている補強用の布を指します。
畳緑は畳よりも範囲が狭く、和室のマナーとして「畳緑は踏まないように」と言われているため、劣化しにくい部分ですが、裏返しの際にデザインを変更することも可能です。
新畳にするなら形も変えられる
畳を新調するなら、形を変えることができます。畳は長方形で敷かれていることが多いですが、緑なしの畳に変更することで、インテリア性も高く、モダンなデザインにすることも可能です。
畳の敷き方にもいくつかのルールがありますが、畳の形を変えるだけで部屋の雰囲気もかなり変わるため、新畳にするなら畳の形を変えてみることも検討してみてはいかがでしょうか。
和室をおしゃれにするコツ
ここでは、和室をおしゃれにするコツを紹介します。
和室をおしゃれにするコツには、次のようなものが挙げられます。
・畳縁との組み合わせ
・壁紙にも気を配る
・家具は最低限にする
・小物やインテリアにこだわる
・間接照明を取り入れる
・縁なしの琉球畳に張り替える
それでは、それぞれ詳しく確認していきましょう。
畳縁との組み合わせ
畳緑との組み合わせ次第で、和室をおしゃれにすることができます。
例えば、人気No.1の緑色の畳緑であれば見た目がシンプルで、安定感や調和のイメージを作り出せるので、本来の和室の良さをより引き立てることができます。
また、ピンクの畳緑と組み合わせることで可愛らしい雰囲気にすることができるので、特に女性には人気です。
ピンクと白色がアクセントとなった暖色系のライトを合わせることで、より落ち着いた印象の部屋にすることも可能です。
壁紙にも気を配る
和室をおしゃれにするには、畳だけでなく壁紙にも気を配ることが大切なポイントです。
洋室やリビングの雰囲気に合うように壁紙を真っ白にすることで、部屋全体に統一感が生まれます。
また、ネイビーやグレーなどのトーンが暗めの壁紙を使うことで、和室独特のモダンな雰囲気にすることも可能です。
和室は壁紙によっても雰囲気が大幅に変わるため、壁紙にこだわることも、おしゃれな和室にするコツです。
家具は最低限にする
おしゃれな和室にするためには、家具は最低限にすることもポイントの1つです。
和室にはテーブルやこたつだけなど、家具を最小限にすることで、シンプルですっきりしたおしゃれな部屋にすることができます。
小物やインテリアにこだわる
和室に置く小物やインテリアにこだわることで、よりおしゃれな部屋にすることができます。
小物は雑貨店やインテリアショップなどで簡単に手に入ります。小物の統一感を出すことで、おしゃれにすることも可能です。
和室の場合は、ひな人形や正月飾りなどを置くことも多いと思いますので、季節感がでる小物を置くのがおすすめです。
間接照明を取り入れる
間接照明を取り入れることも、和室をおしゃれな部屋にするコツの1つです。
間接照明を取り入れると、和室に設置されているテーブルやこたつ、小物などの影が和室の雰囲気を良くするので、シンプルな和室でもおしゃれな和室にすることができます。
1つの間接照明で和室全体を照らすのではなく、いくつかの間接照明を取り入れることで、よりスタイリッシュな演出をしてくれるでしょう。
縁なしの琉球畳に張り替える
琉球畳は、縁なしの畳でサイズは880×880mmが一般的ですが、オーダーメイドで作成することもできます。
また、カラーバリエーションが豊富なので、シックな雰囲気に変えることも可能です。
琉球畳に張り替えることで部屋全体の雰囲気がガラっと変わるので、おしゃれな空間を作り上げることが可能です。
琉球畳にはブルーやオレンジなどのカラフルなタイプや、おしゃれな模様が入った畳もあるため、こだわり次第でさまざま部屋の雰囲気を演出してくれます。
琉球畳のデメリットはある?
琉球畳は半畳のおしゃれな畳として知られていますが、一般的な畳よりも価格が高いというデメリットがあります。同じ広さで比べると、一般的な畳の約2倍の費用がかかります。
また、琉球畳は一般的な畳にはある縁がないため、角が傷みやすく、凹みやすいというデメリットもあります。
そのため、重い家具を置く予定であれば畳を保護する必要があるため、しっかり覚えておきましょう。
まとめ
今回は畳替えの基本情報や、和室をおしゃれにするコツなどについて詳しく紹介してきました。
和室は昭和な雰囲気があるので、若い人はフローリングの部屋を希望することが多いですが、工夫ひとつでおしゃれな和室を作り上げることができます。
和室をおしゃれにしたい人は、この記事を参考にしていただいて、小物やインテリアなどの装飾を変えてみてはいかがでしょうか。