畳を新しく購入する際に、どの畳を選ぶべきなのか、正しい選び方がわからない場合もあると思います。畳に使われている素材を見るべきなのか、産地によって何が違うのか、基準を知ったうえで選びたいところです。
この記事では、畳表・畳縁・畳床の3つに分けて、それぞれの選び方や見るべきポイントを解説していきます。
畳の選び方(1)畳表を選ぶポイント
畳の見た目を大きく左右するのが、畳表(畳表面のゴザ部分)です。ここでは、畳表の素材と産地による違い・経糸の種類など、畳表の基本の選び方をご紹介します。
畳表の素材・産地
畳表に使われるイグサは、国産と中国産のものがほとんどです。国内では、熊本県で生産されたものが多数を占めています。
畳表の品質にこだわりたいなら、国産の畳表を選択しましょう。国産の畳表は変色やムラのない仕上がりで、弾力性や耐久性に優れています。
価格重視で選ぶなら、格安で大量購入しやすい中国産のイグサを選ぶと良いでしょう。品質では国産に劣りますが、賃貸物件などでも広く使われています。小さなお子さんがいる家庭など、畳をこまめに張り替えたい場合にもおすすめです。
また、近年はイグサの畳表以外に、和紙を使った畳表(和紙表)、樹脂素材の畳表(樹脂表)も使われるようになりました。変色しづらく耐久性にも優れているほか、多彩なカラーで和室の雰囲気を一新できます。
畳表の経糸
イグサを織るときに使われる経糸(たていと)は、畳表のタイプによって種類や本数が異なります。高品質な畳表は経糸の本数が多いため、使われるイグサの本数も多くなり、織り目が詰まって美しい仕上がりとなるわけです。
経糸の素材には綿や麻、またはその両方が使われます。耐久性の面で綿より麻のほうが優れている点、本数が多いほど丈夫で高級品となる点を覚えておきましょう。
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畳の選び方(2)畳縁を選ぶポイント
続いては、畳縁(畳の端にある布部分)の選び方、素材や柄について説明します。
畳縁の素材
畳縁の素材としては、綿・麻・化学繊維(ポリエステル・ポリプロピレン・ナイロン)などが使用されます。天然素材の綿・麻で作られた畳縁は高級感がありますが、日焼けで変色しやすい点に注意が必要です。変色などの劣化が気になる場合は、化学繊維の畳縁を候補に入れてみましょう。
畳縁の色・柄
畳縁の色や柄は、和室の雰囲気に合わせて自由に選んでかまいません。近年は和室に洋風なアレンジを加える方も多く、畳の専門店では多彩なラインナップが用意されています。
畳縁の色や柄を決めるときには、和室の襖や壁紙のデザインと合うかどうかもチェックしてみましょう。畳縁の印象を強めたくない方は淡い色合いのものを、引き締まった印象にしたいなら濃い色合いのものがおすすめです。畳縁の変色やシミが気になる方は、柄入りのほうが目立ちにくいかもしれません。
畳縁を選ぶときは、実際にどのような色・柄なのか、実物を見て検討したほうがよいでしょう。畳の専門店で確認できるので、見積もりの際に併せて相談してみてください。
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畳の選び方(3)畳床を選ぶポイント
畳の芯部分である「畳床」は、表面からは見えない部分ですが、畳の性能に関わる重要な部位です。ここでは、畳床の素材と機能性、選び方のポイントを解説します。
畳床の素材
畳床に使われる素材は、稲わら、ポリスチレンフォーム、インシュレーションボード(チップ木片を圧縮して固めたもの)などが代表的です。畳床は素材の組み合わせによって、以下の5つの種類に分類されます。
●わら床:稲わら
●わらサンド床(スタイロ床):ポリスチレンフォーム+稲わら
●I型建材床:インシュレーションボード
●Ⅱ型建材床:インシュレーションボード+ポリスチレンフォーム
●Ⅲ型建材床:インシュレーションボード+ポリスチレンフォーム
※建材床のⅡ型とⅢ型は、素材の重ね方が異なります。
畳床の機能性
畳床を選ぶ際には、素材の機能性にも注目しましょう。
例えば、天然素材の稲わらは湿気に強く、断熱性や耐久性に優れています。ポリスチレンフォームを使った畳床のほうが安価で手に入れやすいのですが、踏み心地が固い点、耐用年数が短めとなる点に注意が必要です。
他にも、脱臭効果のある竹炭入りの畳床、カビ・ダニ対策の畳床など、さまざまなタイプのものがあります。
畳床の素材の組み合わせ方や機能性についての詳細は、下記の記事を参考にしてください。
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まとめ
新しい畳を選ぶときには、畳表・畳縁・畳床の3部位に分けて、それぞれの素材や機能性をチェックしましょう。汚れや変色が目立ちにくいもの、丈夫で長持ちしやすいものなど、自分の求める機能をイメージしてから選んでみてください。
畳選びで失敗したくない方は、畳の専門店に相談するのがスムーズです。多彩なラインナップのなかから、自宅の和室にぴったりなものを選べます。
とりまつ畳はご予算に合わせてご提案させていただきます。お気軽にご相談ください。
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