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畳床(たたみどこ)の種類5選!素材別の特徴を解説

  • 畳 | 2019/02/10

    畳は日本で古くから親しまれてきた敷物ですが、その構造まで詳しく知らない方が多いかもしれません。畳の構造や素材について知っておくことで、日頃の取り扱い方や交換する際の選び方もわかるようになるでしょう。

    本記事では、畳の土台として重要な役割を担う「畳床(たたみどこ)」について詳しく解説します。畳床の種類や寿命、張り替えの目安時期についても説明しますので、ぜひご一読ください。

    そもそも畳床(たたみどこ)とは?

    畳は「畳床」「畳表」「畳縁」の3つで構成されています。畳の芯にあたる部分が「畳床(たたみどこ)」で、表面のゴザの部分が「畳表」、畳床と畳表をつなぐ布製の縁部分が「畳縁」です。

    畳床は畳表で隠されているため、使用する際にあまり意識しない部分かもしれません。しかし、畳の弾力性や断熱性、保湿性、吸音効果などを左右する重要な部分です。

    畳床は昔から稲わらが使用されていますが、近年はインシュレーションボードやポリスチレンフォームなども活用されるようになりました。

    畳床の種類5選


    畳床に使われる素材の種類によって、畳の踏み心地や機能性、価格などに差が出てきます。ここでは畳床に用いられるおもな5つの素材について、それぞれの特徴をチェックしていきましょう。

    畳床の種類(1)わら床

    わら床は昔ながらの畳床で、乾燥した稲わらを圧縮し縫い付けたものです。昔から稲わらの再利用方法ということもあり一般的に広く使われていましたが、今は利用減少となっています。

    踏んだときの感触や床板に落ち着く感覚は、昔から親しまれてきた畳そのものです。ただし、建材床と比較するとカビの発生、劣化、対湿気などに関して弱い部分があるため、しっかりと対策する必要があるでしょう。近年は、わら床自体の生産が少なくなっていますので、価格も高価になっています。

    畳床の種類(2)わらサンド床(スタイロ床)

    わらサンド床(スタイロ床)とは、稲わらの間にポリスチレンフォームを挟んだ畳床のことです。表面が稲わらなので、わら床と似たような触り心地になります。

    わらサンド床はボリスチレンフォームを使用しているため、軽くて断熱性に優れているのがメリットです。わら床よりも稲わらの量が少ない分、ダニの発生にも悩まされにくいでしょう。

    畳床の種類(3)Ⅰ型建材床

    わら床は稲わらを材料としていますが、Ⅰ型建材床はインシュレーションボードを使用しています。インシュレーションボードとは、チップ木片(オガクズ状のチップ)を圧縮し固めたものです。感触はわら床に近く、畳床として使用しても大きな違和感はありません。

    Ⅰ型建材床は稲わらを使用していないため、わら床と比べるとダニの発生率は軽減されるでしょう。また加工しやすく、耐久性にも優れていることから、現在の畳床の主流となっています。

    畳床の種類(4)Ⅱ型建材床

    上記のインシュレーションボードを上部に、ポリスチレンフォームを下部に縫い付けたタイプの畳床です。比較的安価で断熱性に優れていますが、通気性に乏しいという特徴があります。

    畳本体が軽いため、床板への重量を軽減できるでしょう。施工者にも優しい設計となっているため、マンションなどの集合住宅では利用頻度が高い傾向にあります。また安価な点もあり、現代の畳として広く使われています。

    しかしながら、ポリスチレンフォーム面に縫い付けて畳表を張り付けるため、張り替えにはあまり向きません。張り替え可能なものとそうでないものがあること、張り替え回数にも左右されることを覚えておきましょう。

    畳床の種類(5)Ⅲ型建材床

    Ⅲ型建材床は、インシュレーションボードの間にポリスチレンフォームを挟んだものです。わら床よりも安価で加工しやすく、軽量で扱いやすいという特徴があります。湿気にも比較的強いため、虫が発生しにくいのも利点です。

    ただし、ポリスチレンフォームを使用している分、耐久性に乏しいという欠点もあるでしょう。稲わらを使用した畳床よりも寿命が短いため、交換のサイクルも早めとなります。

    畳床の寿命はどれくらい?張り替えの目安時期について

    畳床の寿命の目安は、10~20年といわれています。ただし、丁寧にメンテナンスを行なうことで40~50年ほど使い続けることも可能です。

    歩いたときに畳がへこんで沈むようなら、畳床の寿命が来ていると判断できるでしょう。畳はお手入れの状況で寿命が変わるので、年数だけで判断するのではなく、現在の畳の踏み心地についても確認が必要です。

    畳床以外の部分(畳表)の寿命が気になった方、畳の寿命を延ばすコツを知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

    関連記事:
    畳の寿命は何年?部位ごとの目安と判断方法、寿命を延ばすコツを紹介

    まとめ

    畳床は、普段は見えない部分ですが、使用されている素材ごとに気を付けるべき点が異なります。張り替えや加工のしやすさ、重さや耐久性など、細かな違いを理解しておくことで新調する際にも役立つでしょう。

    畳床は畳の芯となる部分ですので、劣化したときには新畳での張り替えが必要です。

    どの畳を選べば良いのかわからない方、自分たちに合う畳の種類を相談したい方は、和室のプロフェッショナルであるとりまつ畳にぜひご相談ください。



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