畳は湿気が溜まるとカビが発生してしまうため、定期的に畳の天日干しをした方が良いです。
畳を天日干しすると畳の芯まで乾燥させられますし、実際に天日干しをしている家庭も多いです。
今回は、畳の天日干しで期待できる効果や、天日干しの手順、簡単なお手入れ方法などについて詳しく紹介していきます。
畳の天日干しで期待できる効果とは?
まずは、畳の天日干しで期待できる効果について紹介します。
畳を天日干しすることで、次のような効果が得られます。
・調湿作用を取り戻す
・畳の寿命を延ばす
それでは、それぞれ確認していきましょう。
調湿作用を取り戻す
畳を天日干しすることで、調湿作用を取り戻すことができます。
本来、畳には調湿作用と呼ばれる湿気対策が施されています。調湿作用があることで、湿度が高い時には畳が湿気を吸い、逆に湿度が低い時には畳が湿気を放出するようになっています。
ただし、畳が湿気を吸収しすぎると調湿作用が従来通り作用しないだけでなく、カビやダニが発生してしまう原因になってしまいます。
そこで畳の天日干しを行い、吸収された水分を逃がすことで、調湿作用を取り戻すことが可能です。
畳の寿命を延ばす
畳を天日干しすることで、畳の寿命を延ばすことも可能です。
畳の天日干しを面倒に思う人も多いと思いますが、吸収した湿気を逃がしてしっかり乾燥させることで畳の寿命を延ばすことができますので、定期的に行った方が良いです。
また、畳の裏側を確認する機会は少ないと思いますが、一度取り外して裏面も乾燥させることで、畳をよりきれいな状態にキープできます。
畳の天日干しにベストな時期は?
畳の天日干しをする時は、基本的に晴れた日に行うのが当たり前ですが、晴れた日でも湿度が高い時は天日干しを控えるようにしましょう。
晴れて乾燥した日に天日干しをするのがベストなので、しっかり天候を見極めて、畳を乾燥させてください。
どうしても天日干しができない時や梅雨の時期は、エアコンの除湿機能を使うのもおすすめです。
畳を天日干しする手順は?用意するものは?
ここからは、畳を天日干しする手順や用意するものについて紹介します。
畳を天日干しする時に用意するものは、以下の5点です。
・マイナスドライバー
・軍手
・タオル
・マスク
・ハタキ
これらのものを用意すると、簡単に畳の天日干しが行えます。
続いて、畳を天日干しする手順について説明します。畳を天日干しする時は次のような手順で進めてください。
・畳を外す
・畳に印をつける
・畳を干す
・畳の下の掃除
それでは、それぞれ詳しく解説していきます。
畳を外す
畳を外す時は、マイナスドライバーを使って外すと、簡単に取り外しができます。
畳の縁にある緑の部分にマイナスドライバーを差し込み、テコの原理を使ってゆっくりドライバーを倒していくと、畳を浮かせることができます。
畳を浮かせることができれば、後は手を使って簡単に畳を持ち上げられます。
ただし、この時に雑に畳を外してしまうと、畳を傷つけてしまうこともあるため、ゆっくり慎重に外すようにしてください。
畳に印をつける
畳を外したら、畳に小さく印をつけます。
天日干しをし終わった後に、戻す場所が分からなくなってしまわないように、畳に番号やマークなどの印をつけてください。
印をつけずに畳を外してしまうと、元の場所に上手くはまらなくなってしまう場合があります。
その場合、業者に依頼しなければいけなくなるため、費用が発生してしまいます。
畳を干す
畳に印をつけたら、畳を天日干ししましょう。
風通しの良い場所で畳を天日干しします。この時に、ハタキを使って表面に付いたホコリを取り除くことで、きれいに乾燥させることができます。
干す時間に決まりはありませんが、大体4~5時間が目安です。
畳を干す時に畳を地面につけた状態にしてしまうと、地面の水分を畳が吸収してしまうため、ブロックなどを置いて地面から離して干すようにしてください。
畳の下の掃除
最後に、畳の下の掃除です。
畳の下は汚れやホコリが溜まっていたり、場合によっては湿気が溜まっていたりすることもあります。
湿気が溜まっている状態の所にきれいな畳を戻しても、畳がすぐにその湿気を吸収してしまうので、畳の下は湿気を取り除いた状態にしておきましょう。
畳を天日干しする時の注意点
畳を天日干しする時は、直射日光に当てないようにしてください。
畳を直射日光に当ててしまうと、畳が日に焼けしてしまい跡が残ってしまいます。変色すると元には戻らないことが多いため、注意が必要です。
マンションや集合住宅などの場合は、ベランダに立てかけておけば大丈夫です。
また、強風の時に畳を干してしまうと、畳が倒れて窓ガラスが割れてしまうこともあるため、注意してください。
畳の簡単な手入れ方法
ここでは、畳の簡単な手入れ方法について紹介します。
畳は、次のような方法で簡単に手入れが行えできます。
・できるだけ水拭きは控える
・畳の上にカーペットを敷かない
それぞれ確認していきましょう。
できるだけ水拭きは控える
畳の掃除をする時は、できるだけ水拭きは控えてください。
水拭きをしてしまうと畳が水分を吸収してしまい、湿気がどんどん溜まってしまいます。
畳の湿気がひどくなるとカビが発生し、カビを餌にするダニが繁殖する原因にもなってしまいます。
水拭きは簡単に掃除できる方法ですが、どうしても水拭きをしたい時は、雑巾を固く絞って抜き掃除をしてください。
掃除機やほうきで畳の目にそって掃除をする
掃除機やほうきで畳の目に沿って掃除をすることで、ヘリや畳の目にホコリやゴミが入ってしまうのを防げます。
また、定期的に掃除機やほうきでホコリや汚れを取ることで、畳の経年劣化を緩やかにしてくれる効果も期待できます。
畳の上にカーペットを敷かない
畳の上にカーペットを敷かないことも、大切なポイントです。
畳の上にカーペットを敷いてしまうと、湿気が逃げずに、畳にどんどん溜まってしまうことになります。そのことが原因で畳がどんどん劣化していき、カビやダニの繁殖にもつながります。
どうしても畳の上にカーペットを敷きたい場合は、畳とカーペットの間に除湿シートなどを入れておくようにしましょう。
畳についた家具の跡を消すには?
畳の上に家具や家電などを置いていると、どうしてもその重みで畳が凹んでしまうため、気になる人も多いでしょう。
畳についた家具の跡は、軽度の凹みであれば対処可能です。
濡れたタオルなどを使用して畳を湿らせ、その上からゆっくりとアイロンを当てて熱を加えます。その後、畳を空拭きし、換気をして乾かします。
ただし、重度の凹みの場合は跡を消し去ることができないことも多いため、気になる人は畳を新調することをおすすめします。
天日干しで畳の寿命を伸ばそう!
今回は、畳の天日干しで期待できる効果や、天日干しの手順、簡単な手入れ方法などについて詳しく紹介してきました。
繰り返しになりますが、畳を天日干しすることで、畳の寿命を延ばすことができます。
畳をきれいな状態に保つことで、お部屋も気分も明るくなりますので、定期的に畳を掃除するようにしましょう。