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畳の寿命は何年?部位ごとの目安と判断方法、寿命を延ばすコツを紹介

  • 畳 | 2020/08/24

    畳の寿命は何年?部位ごとの目安と判断方法、寿命を延ばすコツを紹介

    畳には部位ごとに寿命があることをご存知でしょうか。自宅の畳が傷んできたように感じても、何を基準に交換時期を判断すればいいかわからない人も多いかもしれません。



    できることなら、畳は長く、きれいな状態で使い続けたいものです。そこで本記事では、畳の部位ごとの寿命と、寿命を少しでも伸ばすためのメンテナンス方法を紹介します。

    畳にも寿命がある!部位ごとの交換時期の目安

    畳の寿命は、「畳表(たたみおもて)」「畳床(たたみどこ)」に分けて考えます。
    それぞれの部位の特徴と交換時期の目安を見ていきましょう。

    畳表(たたみおもて)

    畳表とは、畳表面のゴザ部分を指します。天然素材のイグサで織られていて、品質の良い畳ほど色鮮やかで、耐久性に優れています。

    畳の変色や汚れがひどくなってきたら、「裏返し(畳表だけを外して裏返す)」や「表替え(畳表と畳縁を新調する)」で対応します。

    裏返しは3~5年を目安にするとよいでしょう。その後はさらに3~5年後まで使用可能です。裏返しをすることを想定すると、畳表の寿命は6~10年が目安といえるでしょう。

    畳床(たたみどこ)

    畳床(たたみどこ)は、畳の土台・芯になる部分のことです。天然素材の稲わらをいくつも重ね、麻糸で締め付けて作られます。現在では稲わらの生産量が減少していることから、代用品として木材を圧縮したインシュレンボードとポリスチレンフォームを使った畳床など、さまざまな素材が使われるようになりました。

    畳床の一般的な寿命は10~20年です。しかし、丁寧にメンテナンスを繰り返せば40~50年は使えるともいわれています。畳表が傷んでも、畳床が劣化していなければ、裏返しや表替えで対応できるでしょう。しかし、畳にへこみができたり、空気が入ったような感じがしたりするときは寿命が近いので、畳をまるごと取り換えて新調するのも一つの方法です。

    使用年数だけじゃない!畳の寿命の判断方法とは

    前述した畳の使用年数は、あくまでも平均的な目安です。
    畳の寿命は、イグサや畳床の品質や住宅環境、メンテナンス状況によって変わってきます。

    また、畳の寿命を判断する基準は、使用年数だけではありません。以下のような畳表の「色」や「風合い(手ざわり)」、畳床の「感触」や「手入れ状況」など、複数の要素をチェックしておきましょう。

    ・【畳表】色で寿命を判断する
    畳を使い続けると、最初は銀白色や若草色だった畳表が黄色から褐色に変化していきます。
    色が褐色に近くなってきたら交換のタイミングです。天日干しをすると色が変わることもあるので、外で畳を干す場合は注意しましょう。

    ・【畳表】風合いで寿命を判断する
    「新品の頃よりも光沢がなくなった」「イグサのささくれが目立ってきた」など、年月の経過とともに畳表のさわり心地が変わってきた場合も、交換時期の目安となります。

    ・【畳床】の感触で寿命を判断する
    「歩くとふわふわしている」「ぐにゃりとへこむような感触がある」など、畳の上を歩いていて違和感がある場合は、寿命が近いと思っていいでしょう。

    ・【畳床】手入れ状況で寿命を判断する
    「ダニが大量に発生した」「畳にカビ臭が残ってしまった」といったケースのように、掃除やメンテナンスを怠ると、畳床の寿命は短くなります。

    畳の寿命を延ばす3つのコツ

    畳の寿命を延ばす3つのコツ
    畳の劣化は年月とともに徐々に進行していきますが、日頃の扱い方次第では長く使い続けることも可能です。畳を良好な状態で使い続けるには、以下の3つのコツを覚えておきましょう。

    室内の通気性を良くし、湿気に気を付ける

    フローリングとは異なり、畳は水分を吸収しやすい素材でできています。室内の湿度が高い状態が続くと、カビが発生しやすくなります。

    畳の上にカーペットや布団を敷いたままにせず、窓やドアはこまめに開けて換気をしましょう。水などをこぼしたときも放置しないで、すぐに拭き取ります。加湿器を使うときは湿度が高くならないように、湿度設定にも気を配りましょう。

    表面に傷を付けないよう注意する

    家具を畳の上で移動させるときは、畳の表面に傷を付けないように注意が必要です。家具の角などでイグサが破れると、表面のさわり心地が悪くなります。畳面を雑巾で拭いたり、掃除機をかけたりするときも、畳の目に沿うようにしましょう。

    こまめに掃除・日陰干しなどの手入れを行なう

    清潔な状態を保ち、カビやダニの発生を予防できれば、畳を長く使うことも可能になります。風通しの良い日に日陰干しをするのも良い方法の一つです。ただし、直射日光を当てると、畳が日焼けして変色のおそれがあるので気を付けてください。

    ここまで紹介してきたコツを意識すると、畳を今まで以上に長持ちさせることができるでしょう。

    こちらの記事では、掃除方法の詳細をご紹介しているので参考にしてください。

    詳しい掃除方法はこちら

    畳の寿命はあなたの使用方法によって決まる!

    畳には部位ごとに交換時期の目安があるため、それらの目安を把握しておくことが大切です。また使用年数のほか、色や風合い、感触、メンテナンスの状況などとも考慮して、交換時期を判断するとよいでしょう。

    そしてなにより、快適な和室での暮らしを実現するためにも、畳の特性を理解したうえで、日頃から丁寧な手入れを心がけてください。

    「畳のメンテナンス方法がわからない」「表替えと新調のどちらがいいか教えてほしい」など、畳に関するお悩みがある方は、和室のプロフェッショナル とりまつ畳にご相談ください。



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