和室を大掃除したいけれど畳の外し方がわからず、結局いつも掃除機をかけるだけで掃除を終えていませんか。畳を長持ちさせるためには、表側だけでなく裏側の状態にも気を配り、定期的に外して掃除をすることが理想です。
そこで今回は、畳を外す際に揃えておきたい道具と畳を外す具体的な手順、外した後の手入れ方法についてご紹介します。
畳を外す前に!揃えておきたい6つのアイテム
畳を外す際には、以下の道具を手元に用意しておきましょう。事前にすべて揃えておくと、作業をスムーズに進められます。
・手鈎(てかぎ)
※「ノンコ」とも呼ばれる専用の道具。ない場合には、マイナスドライバーで代用可能です。
・タオル
・マスク
・ゴム手袋:軍手でも代用可能。
・作業服:汚れてもよい服を選びます。
・掃除機
畳の外し方!具体的手順を解説
畳をきれいな状態のまま使い続けるためにも、畳を外す正しい手順を知っておくことが大切です。ここでは、畳を外す際の具体的な手順を丁寧に解説します。
1.ゴム手袋・マスクを装着する
を上げる前に、ゴム手袋とマスクを装着しておきましょう。ゴム手袋を使用する理由は、畳を持ち上げたときに手が滑ってしまうのを防ぐためです。軍手でも代用できますが、その場合は手のひらに滑り止めが付いているタイプを選ぶようにしましょう。
また、作業時に埃を吸い込まないよう、マスクを着用することも大切です。
2.畳縁(たたみべり)と畳の間の隙間を探す
畳の長辺の縁に付いている布のことを、畳縁(たたみべり)と呼びます。畳を外す際には、この畳縁と畳本体の間をチェックし、隙間がある箇所を探します。
3. 畳縁と畳本体の隙間に手鈎(またはマイナスドライバー)を押し込む
畳縁と畳本体に隙間を見つけたら、そこに手鈎を押し込みます。工具を中途半端な深さで止めずに、しっかりと奥まで差し込むことがポイントです。畳を傷つけてしまう場合もあるため、丁寧に作業をおこないましょう。
4.工具の下にタオルを敷き、工具の先端がずれないようゆっくりと畳を押し上げる
工具を畳の隙間に差し込んだら、ゆっくりと畳を持ち上げます。このとき、工具の先端がずれてしまうと畳の表面を傷つけてしまうため、十分に気を付けます。工具1本で持ち上がらないときは、2本使って作業するのも一つの方法です。
5.指が入る程度まで押し上げたら、手で畳を上げる
工具で畳が持ち上がったら、直接指をかけて畳を起こします。畳が持ち上がった後は、畳の裏に付いた紐を持って簡単に移動することができます。
なお、畳を持ち上げる際には大量の埃が舞う可能性があります。適宜掃除機をかけつつ、作業を進めていきましょう。
畳を外した後の手入れ方法
畳を外した後は、どのような点に気を付けてメンテナンスをおこなえばよいのでしょうか。最後に、畳を外した後のお手入れ方法について、押さえておきたいポイントを紹介します。
畳に掃除機をかける際は目に沿っておこなう
畳の目の線に逆らって掃除機をかけると、畳の表面にダメージを与えてしまうため注意しましょう。掃除機をかけるときには、必要以上に力を入れず、優しく、ゆっくり、丁寧におこないましょう。
雑巾などで拭く場合には乾いたものを使う
埃や髪の毛を取り除くだけなら掃除機でも十分ですが、表面のベタベタとした汚れが気になる場合は拭き掃除もあわせておこないましょう。ただし、畳は湿気や水分に弱いため、基本的には乾いた雑巾を使用します。あまりに汚れがひどい場合は、水拭きで汚れを落とした後、乾拭きで水分を完全に拭き取りましょう。
晴れた日に天日干しすればカビ予防になる!
「部屋の風通しが悪い」、「掃除が行き届いていない」、「布団を敷きっぱなし」といった状態が続くと、畳の裏にカビが生えてしまうこともあります。ただしカビを見つけたとしても、掃除機をかけたり雑巾で拭いたりすることは、効果的な手入れ方法とは言えません。
カビが気になる場合は、晴れた日に天日干しをおこないましょう。乾いたコンクリートや砂利の上に畳を置き、畳の下の面を表にして日光に当ててカビを除去します。その際、ハタキを使って畳を軽く叩き、内部に入り込んだ埃を出しておきましょう。
畳の外し方は意外と簡単!定期的に上げて掃除しましょう!
手鈎やマイナスドライバーなど必要な道具を用意し、正しい方法を知って作業を進めれば、畳は簡単に取り外すことができます。基礎知識として、畳は水分や湿気が苦手であること、天日干しでカビ予防できることも頭に入れておきましょう。
また、畳に関するお悩みがある場合、専門店のプロに相談するのも一つの手です。とりまつ畳は「和室のプロフェッショナル」として、畳や和室に関するあらゆるお悩みに対応可能です。畳のこと、和室のことでお困りの際には、ぜひお電話やメールでお気軽にご相談ください。